CPUは様々な命令を受けて計算し、その結果を返す装置です。Central Processing Unitの頭文字をとった名称で、日本語では中央演算処理装置といいます。 コンピューターの脳の役割を担い、様々な機器から命令を受けて計算した結果を様々な機器に指示や結果を送り返す働きをしています。 その名が示す通り中央で働く機器のため、パソコンの性能を左右するパーツです。
CPUのメーカーはIntelとAMDの2社が有名です。2019年ではIntelはIntel Core、AMDはRyzenというブランドをデスクトップ向けCPUのメインストリームとして展開しています。 2社による大きな違いは特にないのですが、世代によってどちらのメーカーが優れているという違いが現れます。 両者ともに年に1度くらいの頻度で新製品の発表が行われ、その都度優劣が変わります。
自作パソコンのパーツ選びをするとき、一般的にはCPUから選び始めます。マザーボードを選んでいない場合は特に気を付けることはありませんが、使用したいマザーボードがある場合はマザーボードに合ったソケットのCPUを選択する必要があります。
CPUによっては映像出力を担うグラフィック機能が内蔵されていたり、CPUクーラーが付属されているものがあります。
グラフィックボードとCPUクーラーを別で購入するか、これらが内蔵/付属するCPUを購入するかを決める必要があります。
CPUを選ぶときに見るポイントは処理能力、消費電力、価格の3点です。
CPUの処理能力はコア数、スレッド数、クロック数、キャッシュ量の値から知ることが出来ます。
これらの処理能力の値をすべて統合した数値としてベンチマークの値があります。
処理能力を見るにはこのベンチマークの値を見るのがお勧めです。
ベンチマークの値にはシングルスレッドとマルチスレッドの2つ値が存在します。
多くのスレッドを使用するソフトウェアや複数のソフトウェアを同時に使う場合はマルチスレッドのベンチマーク値が参考になります。
CPUの性能=マルチスレッドのベンチマーク値と考えてよいでしょう。
1つのスレッドしか使わないソフトウェアもあり、このようなソフトを多用する場合はシングルスレッドのベンチマーク値が参考になります。
消費電力はTDPという値で掲載されます。あくまでも目安としての数値で負荷の強い処理を行うと消費電力はTDPの値を大きく超えます。
また、TDPが高いCPUの場合、より性能の良いマザーボードやCPUクーラーが必要となりトータルで見た時の価格が高くなります。
IntelのCPUはCoreシリーズが主力商品として販売されています。 CoreXシリーズはハイエンドモデルとなっており、Core i9など数字が大きいほどスペックが高いモデルです。 プロセッサ名にXがつくものがCoreXシリーズ、EがつくものはExtream Editionで最もハイエンドなCPUにつけられます。 Kがつくものはオーバークロックに対応、FがつくものはGPUがつかないモデルにつけられます。
AMDのCPUはRyzenシリーズが主力商品として販売されています。Threadripperがハイエンドモデルで使用するマザーボードが異なり高額になります。
プロセッサ名にXがつくものは省電力よりも性能を重視したモデルで、WXがつくものはよりその傾向が強いモデルになっています。
プロセッサ名にGがつくものはAPUと呼ばれ、グラフィック機能を内蔵したCPUです。