グラフィックボードはディスプレイに画像や映像を映すための機器です。通常PCIExpressでマザーボードに接続します。
他にも動画編集ソフトで作成した動画をエンコードする機能を持っています。
並列処理が得意で高速な計算ができるため、データマイニングで使用されたりもします。
ブラウザでWEBを表示したり動画を見る程度であればCPUに内蔵されたグラフィック機能で十分役割を果たしますが、
3Dレンダリングを伴うゲームや4Kディスプレイで高画質な映像を見る場合、動画編集などをしたい場合などに必要となります。
GPUを作るチップメーカーは主にNVIDAとAMDの2社があります。
それぞれNVIDAがGeForce、AMDがRadeonというブランドを展開しています。
グラフィックボードはそれぞれのGPUで特色があり利用できるソフトウェアなどが異なります。
グラフィックボードの製造メーカーは主に9社あり、ASUS, CFD, ELSA, GALAXY, GIGABYTE, MSI, palit, Sapphire, ZOTACがあります。
グラフィックボードの製造メーカーはチップメーカーのGPU
グラフィックボードはファンが3つついている大きなものがあり、パソコンケースに収まらない場合がありますので、大きさの確認が必要です。
また、スリム型やコンパクトなパソコンケースの場合、ロープロファイルと呼ばれるブラケットの大きさ規格があり、これに対応しているかの確認が必要です。
グラフィックボードは消費電力が多いため、電源ユニットは電源容量が大きなものを選ぶ必要があります。
グラフィックボードを選ぶときはまず最初にGPUを選びます。
グラフィックボードの処理能力はイコールでGPUの処理能力になります。
GPUにもCPUと同じようにベンチマークの値があります。
GPUの処理能力を見るにはこのベンチマークの値を見るのがお勧めです。
グラフィックボードを選ぶときに見るポイントは冷却ファンの数、消費電力、モニタ端子、価格、使用できる機能の5点です。
グラフィックボードには発熱するGPUやメモリを冷却するために冷却ファンがついています。
冷却ファンは1~3個ついているものがあり、ファンが多いほど冷却性能が高いといえます。
ファンが多いほど消費電力やファンノイズが大きくなります。
ファンの数は用途によって選んだり、デザイン性で選ぶのが良いでしょう。
消費電力はグラフィックボードによって異なります。同じGPUのモデルでも50W以上変わる場合があります。
モニタ端子は出力用の端子で、HDMI, DisplayPort, USB TypeC, DVI, D-SUBなどの種類があります。
モニタ端子の種類や数はグラフィックボードによって異なります。
DisplayPortが多いモデル、HDMIが多いモデルなどがあり複数のモニタを使用する場合などは確認する必要があります。
GPUの違いによって利用できる機能が異なり、それぞれで違いがあります。
例えばゲームプレイを録画するためのソフトがあり、GeForceはShadowPlay、RadeonではReLiveがあります。
例えば動画エンコード処理ではハードウェアエンコードが出来ますが、GeForceではNVENC、RadeonではVCE、Intelの内蔵グラフィックにはQSVというハードウェアエンコードがあります。
これらにはそれぞれで優劣があるため、用途によって選ぶのも重要だったりしますので、それぞれ何ができて何が出来ないのかを調べておくとよいでしょう。
NIVDAはグラフィックボード業界では最も大きなシェアを持つ半導体メーカーでデスクトップやノートパソコン向けGPUでGeForceというブランドを展開している。 近年動画やゲームの高画質化やVRゲームなどより高度な画像処理が求められる中でTuringというアーキテクチャを開発し、2018年にGeForce RTXを発表した。 2019年現在ではRTX 20シリーズ、RTX 20 シリーズとGTX 16シリーズ、GTX 10シリーズなどを提供している。
AMDは2019年に7nmプロセスのグラフィックボードRX 5000シリーズを発表した。
CPUのRyzen 3000シリーズが盛り上がりを見せ、CPUに合わせてグラフィックボードもRadeonを選ぶユーザーが増えたためか、GPU市場シェアで5年ぶりにNVIDAを上回ったというニュースも見られた。
GPUの能力で見たランキングです。能力値は各種ベンチマークの値を総合的に見た値になっています。 「動画エンコードだけ」とか「快適なゲームをしたい」のように特定のニーズの場合は少し違った結果になります。