メモリーとは

メモリーはCPUやOS、ソフトウェアが必要とするデータを保存しておく記憶装置です。 ストレージ(ハードディスク)とは違い、一時的なデータの保存を行う一時記憶装置となっています。 データの保持には電源が必要となり、パソコンの電源を落とすとデータは消えてしまいます。

メモリーの規格

メモリーにはデスクトップ用のDIMMとノートパソコン用のS.O.DIMMの大きく2種類に分けられます。 マザーボードに取り付けるための規格がありそれぞれDDR4、DDR3のように分けられています。 さらにメモリにはチップとモジュールの対となる2つの規格があり周波数や転送速度に違いがあります。 チップ規格の数字は周波数を、モジュール規格の数字は転送速度を表していて数字が大きいほど性能が高くなります。 マザーボードによって使用できる規格が定められているので、メモリを選ぶときにはマザーボードの説明書を見て決めましょう。

メモリーの規格

DIMM(デスクトップ用) S.O.DIMM(ノートPC用)
ピンの数 チップ規格 モジュール規格 動作周波数 転送速度 ピンの数 チップ規格 モジュール規格 動作周波数 転送速度
DDR4 288ピン DDR4-4266 PC4-34100 4266MHz 34.1GB 260ピン DDR4-4266 PC4-34100 4266MHz 34.1GB
DDR4-4000 PC4-32000 4000MHz 32.0GB DDR4-4000 PC4-32000 4000MHz 32.0GB
DDR4-3733 PC4-29800 3733MHz 29.8GB DDR4-3733 PC4-29800 3733MHz 29.8GB
DDR4-3600 PC4-28800 3600MHz 28.8GB DDR4-3600 PC4-28800 3600MHz 28.8GB
DDR4-3200 PC4-25600 3200MHz 25.6GB DDR4-3200 PC4-25600 3200MHz 25.6GB
DDR4-2666 PC4-21300 2666MHz 21.3GB DDR4-2666 PC4-21300 2666MHz 21.3GB
DDR4-2400 PC4-19200 2400MHz 19.2GB DDR4-2400 PC4-19200 2400MHz 19.2GB
DDR4-2133 PC4-17000 2133MHz 17.0GB DDR4-2133 PC4-17000 2133MHz 17.0GB
DDR4-1866 PC4-14900 1866MHz 14.9GB DDR4-1866 PC4-14900 1866MHz 14.9GB
DDR4-1600 PC4-12800 1600MHz 12.8GB DDR4-1600 PC4-12800 1600MHz 12.8GB
DDR3 240ピン DDR3-2133 PC3-17066 2133MHz 17.06GB 204ピン DDR3-2133 PC3-17066 2133MHz 17.06GB
DDR3-2000 PC3-16000 2000MHz 16.00GB DDR3-2000 PC3-16000 2000MHz 16.00GB
DDR3-1800 PC3-14400 1800MHz 14.4GB DDR3-1800 PC3-14400 1800MHz 14.4GB
DDR3-1600 PC3-12800 1600MHz 12.80GB DDR3-1600 PC3-12800 1600MHz 12.80GB
DDR3-1333 PC3-10600 1333MHz 10.67GB DDR3-1333 PC3-10600 1333MHz 10.67GB
DDR3-1066 PC3-8500 1066MHz 8.50GB DDR3-1066 PC3-8500 1066MHz 8.50GB
DDR3-800 PC3-6400 800MHz 6.40GB DDR3-800 PC3-6400 800MHz 6.40GB

メモリー選びで見るポイント


マザーボードで検証済みのメモリー?
マザーボード各社のWEBページに、テスト検証したメモリーの一覧が掲載されていてますので、そのリストの中からメモリーを選びます。
マザーボードの種類が分からない
マザーボードが分からない場合は、現在使用しているメモリーに規格が書いてあるので、同じ規格のものを同じ枚数で、容量を増やして差すのがお勧めです。 使用中のメモリーに規格が書かれてない場合はピンの数を数えて調べます。240ピンならDDR3、288ピンならDDR4です。
動作周波数と転送速度
数字が高いほど速度が速くなります。AMDのCPUはその仕組み上(Infinyty Fabricという)、メモリの周波数が高いほどCPUの性能もより引き出すことが出来ると言われています。
オーバークロック
メモリーはCPUと同じように動作周波数を上昇させるオーバークロックが出来るものがあります。 マザーボードによってはメモリーをオーバークロックさせることが可能です。
メモリタイミング
メモリーにはメモリーコントローラーの要求にメモリーが応答するまでの速度を示すメモリタイミングというものがあり、これも動作周波数と同じように速度に影響します。 メモリの型番などに「C16」などと記載されていることが多く、メモリーの仕様をWEBで確認するとCL16やCL15などど記載されています。 このメモリタイミングは数字が小さいほど速度が速いことを表します。 例)「DDR4-2133 CL19」よりも「DDR4-2133 CL14」の方が速度が速い
メモリランク
メモリランクはメモリーモジュールの数を表しています。 1枚のメモリーに1つのメモリーモジュールがある場合はシングルランク、2つのメモリーモジュールがある場合はデュアルランクと呼びます。 メモリランクは通常は気にしなくて良いのですが、複数種類のメモリを刺した場合などにたまに問題が発生します。 増設した一部のメモリが認識されないなど不可思議な状態になった場合はメモリのランクを調べてみると良いかもしれません。