パソコンを構成する各機器に電力を供給する装置です。交流100~200Vのコンセントから電力を取り込み、直流電力に変換して3.3V、5V、12Vなど各機器に必要な電圧で電力を供給します。 別称でパワーユニット、PSU、PC電源や、大きさの規格と合わせてATX電源、SFX電源などと記載されることがあります。
電源ユニットのメーカーは数多くありますが、よく使われるものはSILVERSTONE, thermaltake, Corsair, ENERMAX, 玄人志向、COOLER MASTER、Seasonic、FSP、Antecなどです。 電源ユニットは多くの機器に電力を供給する重要なパーツになるため、自作パソコンに精通しているほど電源を重要視していて、信頼性の高いメーカーを選ぶことが多いです。
大きさには規格があり、一般に使われるATXと省スペースパソコンケースなどに使われる小型のSFX、SFXよりさらに小型のTFX、キューブ型のパソコンケースなどに使われるFlexATXなどがあります。 パソコンケースによって取り付けることが出来る規格が決まっているので、購入時は事前に確認する必要があります。
電源の品質を示すものの一つとして80PLUS認証というものがあります。 80PLUS認証は電力変換効率に関する規格で、交流入力から直流出力の変換効率でランクを決めています。 変換効率が悪いほど発熱量が増えるため、ファンノイズが発生したり消費電力が増えたり様々機器に影響を与えたりします。
電源を供給するためのケーブルでプラグイン式と直出し式の2種類があります。最近はプラグイン式の電源が好まれる傾向です。 プラグイン式の場合、不要なケーブルを使わずに済んだり、別売のおしゃれなモジュラーケーブルと交換したりすることが出来ます。 配線が奇麗な方が見栄えが良いだけではなく、パソコンケース内のエアフローが良くなり冷却性能が上がるため、プラグイン式の方ものを選ぶのが良いでしょう。 直出し式の方が価格が安いため、より低コストで押さえたい場合は直出し式を選ぶのも良いと思います。
マザーボードに接続するために使われるコネクタです。20ピン+4ピンのメイン電源用、4ピン+4ピンのCPU電源用、6+2ピンのPCIExpress用(主にグラフィックボード)SSDやHDDのSerialATA用などがあります。 他にも小型の4ピンやペリフェラルケーブルなどがあります。 メイン電源はこれまで20ピンが使われてきましたが、最近のマザーボードはより電力が必要となり24ピンが使われます。 どちらのマザーボードにも対応できるように20ピン+4ピンの景所になっていて、2つのコネクタを合わせて24ピンとして使います。 CPU電源も同様で4ピンだったものが最近では8ピンや8ピン+4ピン、8ピン+8ピンなどのものが増えているため4ピン+4ピンの形状になっています。 PCIExpress用の6+2ピンも、グラフィックボードによって6ピン、8ピン、8ピン+6ピンなどがあるため6+2ピンの形状となっています。 SATA用は4つ、PCIExpress用は2つなど、一本のケーブルから複数のコネクタ使われることがあります。これは同一のコネクタが複数使用される場合が多いためです。